卒業生、在校生の近況報告です。

吉田 愛里 さん
 茨城大学 教育学部 養護教諭養成課程 3 年生
 水戸済生会病院にて、約二週間の病院実習をさせていただきました。実習では、普段見ることのできない医療現場の様子から看護師が行うケアや患者さんとのコミュニケーションの取り方を学び、大変貴重な経験になりました。
 今回の実習の中で特に印象に残っているのは「相手のニーズに合わせて診療し、相手に納得してもらうことが大切である」という医師がおっしゃっていた言葉です。来院した患者さんが検査の結果を確かめて安心したいのか、症状が不安で医師に大丈夫という言葉を求めているのか、など患者さんによってニーズは大きく異なります。患者さんとのコミュニケーションを大切にし、表情なども含めてニーズを汲み取ることが重要であると感じました。これは養護教諭として子どもたちと関わっていく上でもとても重要であると感じました。さらに、コメディカルの多職種の方々と連携し情報をこまめに共有することの重要性を学びました。看護師は申し送りの際に一人一人の患者さんについて、チームとなって情報交換を行っていました。合同カンファレンスの際には、看護師、医師や薬剤師、栄養士が意見交換をし、総合的に患者さんの現在の状態を把握し、今後の対策を立てていたのが印象的でした。また、リハビリが必要な患者さんに対しては看護師だけではなく作業療法士や理学療法士、言語聴覚士が病棟を訪れ各々の専門性を活かしてリハビリを行っており、これが早期回復に繋がるのではないかと感じました。教育現場においても学校内の教師間での連携はもちろん、SCSSW、近くの病院など学校外の機関との連携が大事であると考えました。そしてSOAPをもとに看護師は日々看護記録を書いており、以前との変化や注意するべきこと、医師の所見や使っている薬剤名、食事摂取量など一人の患者さんに対して多方面からの情報がすぐに確認できる環境が整え、情報共有に非常に有効でした。これは学校現場でも取り入れていくべきであると感じました。
 お忙しい中、私たち実習生を受け入れてくださり、暖かく丁寧なご指導をいただきました済生会病院の皆様に、実習生一同心より感謝申し上げます。今回の実習で得た学びを将来養護教諭として、学校保健活動へと活かしていけるよう、今後もより一層大学生活において努力してまいります。ありがとうございました。 
 (2023.11.7)

藤原 奈央 さん
 茨城大学 教育学部 養護教諭養成課程 4 年生
水戸済生会総合病院での実習を終えて 

水戸済生会総合病院にて約2週間の病院実習をさせていただきました。様々な病棟や外来での見学・演習を通して、大学の講義で学んだ医学、看護学についての学びをより深めることができました。そして、より刻々と変化する状況に臨機応変な対応が求められる逼迫感を、現場で感じることができたことは、何事にも代え難い貴重な経験となりました。
 看護師の方々と患者さんとのコミュニケーションの様子から、一人ひとりの患者さんに対して、バイタルサインなどの客観的な数値だけでなく、本人の訴えとして表現される言葉や表情、行動の様子など、身体的・精神的・社会的な面から捉え寄り添うことが必要だと学びました。多角的に観察することの大切さを改めて感じ、そうした看護力を学校現場で活かして一人ひとりの児童生徒のニーズに応じた支援、指導に取り組んでいきたいと思います。
 また、医師、看護師だけでなく、薬剤師や管理栄養士、作業療法士、放射線技師など、様々な専門性を備えたスタッフが情報共有を行いながら、協働している様子を拝見し、チームで連携して働くことの重要性を感じました。今後、チーム学校の一員として、児童生徒のよりよい教育をつくり上げていくために、さらに養護教諭として必要な専門的知識や技術の強化に努めていきます。
 大変お忙しい中、私たち実習生に温かく指導してくださった水戸済生会総合病院の皆様、本当にありがとうございました。
 

 (2023.11.7)
 
 渡邉 菜奈佳 さん
 茨城大学 教育学部 養護教諭養成課程 3 年生
 8月に、KKR水府病院にて約2週間の病院実習をさせていただきました。実習では、看護師さんのおこなう看護ケアや患者さんとの関わり、検査を行う様子や病院内外と連携する様子など普段あまり目にすることができない部分を見学することができ、とても多くのことを学ばせていただきました。
 その中でも特に印象に残っているのは、「患者さんの気持ちに寄り添って必要なケアを行うだけでは十分な看護とはいえない」という看護師さんの言葉です。患者さんの不安を取り除くような声掛けや、状況に応じて必要な看護ケアを行うだけではまだ不十分であり、そこからさらに一歩先を見据え、治療に前向きに取り組めるように説明をしたり、退院後のことを考え、少しずつ患者さん自身で出来ることを増やす手伝いをしたりし、そこまでしてようやく十分な看護をおこなったといえるそうです。これは看護師さんだけでなく、成長の過程にある児童生徒との関わりのなかで現在の問題を解決する手助けをしつつ、今後のために成長や学びを支援するための教育を行う養護教諭にも共通しているのではないかと思いました。
 また、看護師さんと患者さんの関わりを見ている中で、コミュニケーションの取り方やその重要性についても学びました。患者さんの年齢や病状によりわかりやすいように話し方を工夫し、常に受容的な態度をとり笑顔で接している様子からは、患者さんを大切に思っていることが伝わってきました。そのようなコミュニケーションや支援を重ねてきたからこそ看護師さんは患者さんに慕われ、信頼されているのだと感じました。病院実習を経て、今後は学校生活や養護実習など様々な活動を行う中でコミュニケーション能力を高め、児童生徒に現在必要な支援をするだけでなく成長につながるような支援ができる養護教諭になりたいと改めて思いました。
 今年度の病院実習は、新型コロナウイルスの流行という未曽有の事態の中で実施されることになりました。病院全体で今まで以上に感染症予防に取り組み、神経を使われていたと思います。そのような状況でご多忙の中、私たち実習生を受け入れてくださり、暖かく丁寧なご指導をいただきました水府病院の皆様に、実習生一同心より感謝申し上げます。今回の実習で得た知識や経験を将来へと活かしていけるよう、今後もより一層努力してまいります。
 (2020.9.9)

長瀬 未来 さん
茨城大学 教育学部 養護教諭養成課程 3 年生
水戸済生会総合病院での実習を終えて
 水戸済生会病院にて、約二週間の実習をさせていただきました。大学の講義や普段の生活では経験することのできない、医療現場の様子や看護師の方々の看護ケアを学ぶことができ、大変貴重な経験となりました。
まず、情報の確認と共有することです。必ずカンファレンスで看護師同士患者さんの情報共有を行い、対応を一緒に考えていました。学校現場でも、児童生徒の問題解決や課題解決のために、管理職や担任、保護者などと情報を共有することが必要であるため、情報共有がいかに重要であるかを改めて学ぶことができました。
 また、患者さんには、積極的にコミュニケーションをとりながらケアを行っていたのが印象的で、患者さんが常に安心して生活できるような環境づくりがなされていました。前向きに患者さんと接し、患者さんが自分の思いや訴えを表出できるような声かけは、養護教諭になった際にも必要なことであると考えます。さらに、身体の状態やバイタルサインなども定期的にチェックし、常に患者さんを観察するようにしていましたし、投薬、点滴投与や食事の準備の際には、二人、三人でチェックを行い、間違いがないように安全管理も徹底されていました。
 そして、看護ケアはチーム制で行われており、患者さんの状況把握や感染対策、安全管理の点からも、連携の重要性を改めて感じました。
 医療現場で行われていることは、学校現場でも重要なことであり、今回学んだことはどのことも学校の安全管理や保健指導につながるものでした。この実習で得た知識や経験をこれからの学びに生かし、さらに勉学に励んでいきたいと思います。
 今回はお忙しい中、私たち実習生に温かく丁寧なご指導をしていただき、誠にありがとうございました。
(2019.9.6)

根矢 愛美 さん
茨城大学 教育学部 養護教諭養成課程 3 年生
水府病院での実習を終えて
  水府病院にて約2週間の病院実習をさせていただきました。実習では,看護師さんをはじめとする様々な医療スタッフの方々や患者様から,大学の授業では学ぶことができない多くのことを学ばせていただき,とても貴重な経験となりました。
 看護師さんがおっしゃっていた「一番大切なのはハート」という言葉がとても印象的で心に残っています。「技術的な面も大事だけれど,まずは患者様を想う気持ちを持っていなければ,信頼関係を築くことができず,看護を提供することすらできない」ということでした。実習中にはこの言葉の意味を実感する場面が多く見られました。清潔ケアや処置を行う際には,声をかけながら丁寧に進めており,言葉でのコミュニケーションが難しい患者様に対しては,顔の表情やハイタッチなどで心を通わせていました。常に患者様の思いに耳を傾け,痛みや辛さに共感し,治療やリハビリに前向きに取り組めるよう,出来たときには一緒に喜び,励ましている看護師さんの姿から,養護教諭の職務にも通ずるものがあると感じました。学校では児童・生徒の不安な気持ちに寄り添い,子ども達が毎日安心して学校生活を送ることができるような温かみのある養護活動を行いたいと改めて強く思いました。
 また,カンファレンスなどで患者様の情報の共有や看護についての意見交換を行い,患者様の心身の状態を多角的に捉えていました。そのうえで,一人一人の健康レベルやニーズに合わせた支援を多職種連携の中で行っていました。学校の現場でも,教職員・保護者・地域・関係機関との情報共有や連携を大切にし,一人一人の子どものニーズを把握し考えていくことにより,より良い支援につながると感じました。
 ご多忙の中,私たち実習生を受け入れてくださり,丁寧なご指導をいただいた水府病院の皆様に実習生一同,心より感謝申し上げます。今回の病院実習で感じたことや学んだことを,これからの学修や将来に生かしていきたいと思います。
(2019.9.6)

高嶋 里佳 さん
茨城大学 教育学部 養護教諭養成課程 3 年生
水戸済生会総合病院での実習を終えて

 水戸済生会総合病院にて約2週間の病院実習をさせていただきました。普段見ることのできない医療現場の様子や看護師の方々の患者さんに対するケアの様子などを学ぶことができ、大変貴重な経験となりました。
 実習を通して、情報の共有・交換の重要性を改めて感じました。朝の申し送りやカンファレンスでは、患者さんに関する情報をチーム内で共有していました。学校現場においても、養護教諭が保健室で得た児童生徒のニーズや課題を、管理職や学級担任、保護者と共有し、情報交換を行うことで、児童生徒をよりよく理解し問題解決につなげいくことが大切であると実感しました。
 また、看護師は患者さんに対して、看護計画を作成し、それをもとに患者さ んにとって一番問題となることは何かを判断し、ケアに当たっていました。そして患者さんへの対応と並行して、時間が空いた時などに看護記録を行っていました。バイタルの値や薬・点滴の情報だけでなく、患者さんの状態を観察して気づいた細かい情報についても詳しく記入していました。養護教諭においても、児童生徒への対応や処置の記録を行うことで、自らの実践を振り返り、問題点や改善点を見出すことで、よりよい養護活動につながります。記録の大切さは病院においても学校の教育現場においても共通するものだと感じました。
 看護師は、様々な健康状態の患者さんが今持っている力をいかに伸ばし、自立した生活を送ることができるのかを考え、看護ケアに当たっておられました。看護師のみではなく、退院後のQOLをあげるために今、どうすることがよいのかを医療スタッフがチームとして考えていました。
 看護師が行うケアの様子や、患者さんへの関わりを通して、命の尊さや健康について向き合うことができました。養護教諭として、学校教育の中で子どもたちに命の大切さ、健康に関する知識を伝えていけるように、頑張りたいと思います。
 お忙しい中、私たち実習生を温かく受け入れ、指導してくださった済生会総合病院の皆様、サポートしてくださった先生方、院生の先輩方、ありがとうございました。


加藤 歩希 さん
茨城大学 教育学部 養護教諭養成課程 3 年生
KKR 水府病院での実習を終えて

 この度、水府病院9日間の実習をさせていただきました。実習中は患者さんに対する看護ケアや病院内外における関係各所との連携の様子、感染対策などの見学、感染予防の体験をさせていただきました。実際の現場でしか得られることのできない学びをさせていただき、私自身にとり,とても貴重な経験となりました。
 養護教諭は学校において医療・看護の分野の専門家であり、実習を通して養護教諭になるための学びに還元するものをとても多く得ることができました。看護師は医師や医療関係者,ご家族、ケアマネージャー等様々な方との連携が重要であり、情報共有を密に行いながら、それらをコーディネートする力が求められているということを感じました。これは養護教諭にも通じる部分であると考えます。そのため、児童生徒本人に関わる教職員、保護者、地域の方々等様々な方との連携の核となれるよう、コミュニケーション能力を高めていけるよう励んでいきたいです。また、患者さんに対する傾聴、受容の姿勢、患者さんの立場において最も適切で快適な看護をエビデンスに基づいて真摯に考える姿勢を間近で学ばせていただき、これも養護教諭に必要不可欠な姿勢であると感じました。児童生徒のニーズを的確に把握し自立を促すためには、児童生徒の訴えを傾聴し、そして全てを手助けするのではなく、あくまで本人自身の力で、その先の生活が出来るように必要以上の支援を行わないことも重要であると学びました。そして、常に患者さんとご家族の人権を擁護する倫理的な配慮や意思を尊重し、より良い看護を目指されていることを感じました。
 私は、今回の実習で自身の医療や看護に対する知識不足や視野の狭さを見つめ直すことができ、それらに対する課題の解決に取り組んでいくと共に、実習で学ばせていただいたことを活かし、児童生徒を主体とした対応を行えるような養護教諭を目指していきたいです。  ご多忙のところ、病院実習を受け入れてくださり、温かく丁寧なご指導をいただきました水府病院のスタッフの方々に実習生一同、心より感謝申し上げます。そして、今回の実習の経験を将来へと活かしていけるよう今後も励んでいきます。


美野輪 理恵 さん
茨城大学 教育学部 養護教諭養成課程 3 年生
KKR 水府病院での実習を終えて

 この度は、水府病院で 2 週間にわたって貴重な経験をさせていただきました。実習中は、看護師さんとできるだけ同じ目線で、患者さんやご家族との関わり方、病院内及び地域の関係機関との連携の様子、患者さんに対する看護ケア、徹底した感染対策、情報共有と管理など見学させて頂き、また、実際にやらせて頂き、病院実習を通して、大変多くのことを学びました。毎日決まった時間に患者さんのバイタルサインをチェックし、問診・視診を通して的確な情報を得ることは、より患者さんのニーズに合った看護ケアを行う上で重要です。また、患者さんとの何気ない会話の中から重大な情報を得、対応を早期に検討することも大切であると学びました。
 学校現場での救急処置において、養護教諭には、経験年数に関わらず心と身体の専門家としての能力が多方面から求められます。また、子どもたちに求められたこと全てに応じるのではなく、自分でできることに対しては手助けをせず、自分でやってもらうように支援することも重要です。さらに、学校全体や家庭、地域の関係機関との連携の中心に立って、子ども自身や子どもを取り巻く環境に関する情報を相互に共有しながら、学校安全及び学校保健に携わることも必要不可欠です。今回の病院実習で学んだことは、学校現場において養護教諭としての役割を果たす上で生かすことができる部分が多くあると感じました。私は、学校現場で唯一医療・看護の専門的な知識を持った存在として子どもたちの安全・安心を守るために、徹底した衛生管理による感染防止対策、エビデンスに基づく見立てと看護、情報共有のためのコミュニケーション能力や情報処理能力、マネジメント能力などを身に付け、より質の高い養護教諭を目指していきたいです。
 ご多忙にもかかわらず、実習を快く受け入れてくださり、手厚くご指導くださったこと、水府病院のスタッフの方々に心よりお礼申し上げます。

(2017.9.13)

船山 陽 さん
茨城大学 教育学部 養護教諭養成課程 3 年生
水戸済生会総合病院での実習を終えて

 今年度は水戸済生会総合病院で8日間の実習をさせていただきました。普段の生活や大学の講義では経験することのできない病院の様子を見学させていただき、大変貴重な経験となりました。病院内の感染症対策は、一処置一手洗いに加え病室の入室退室時には消毒を行い、徹底された感染症対策を行っていました。学校での感染症対策とのレベルの違いを感じました。看護師は、朝の環境整備の中で患者さんとのコミュニケーションを通してその日の健康状態などの様子も同時に把握していました。まずは患者さんの意思を尊重しニーズに応えるように配慮していました。看護師の方々が患者さんのことを第一に考え、気持ちに寄り添った対応をする姿は養護教諭とも共通することだと感じました。看護師をはじめとした他の医療関係者が患者さんの入院前から入院中、退院後の再発防止や生活習慣などの指導を患者さんやその家族にすることは、養護教諭が子どもたちの健康の保持増進に努めていくことと通ずると思いました。
 さらに、病院内には医師や看護師、薬剤師、臨床検査技師、その他に私たちの知らなかった内容の活動をする医療従事者がたくさん勤務されており、全ての方がより良い医療を提供するために多くの連携をとる場面も見学させていただきました。そのような様子から、学校現場では児童生徒の健康、命を守っていくには養護教諭だけではなく管理職やその他の教職員、保護者との連携が必要であることを改めて強く感じました。
 養護教諭になることを目指す上で、学校現場に起こる傷病の緊急度を判断する力を身に付けることがとても必要であることを学びました。そのためには確かな看護能力、救急処置、疾病に関することを理解する必要があると感じました。疾病やアレルギー疾患をもっている児童生徒や学校の健康診断の結果の事後措置として、精密検査のために医療機関を受診する児童生徒が学校にはいます。そのような中で、学校での事後指導・支援をする中心にいるのは養護教諭であり、どのようなケアができるのか、どのようなことに配慮するべきなのかを考えさせられる実習だったと思います。そして、そのような場合にも医機機関と情報共有、連携を養護教諭が行うことも大切であると学びました。
 ご多忙の中、私たち実習生に温かく丁寧なご指導をしてくださり心から感謝しています。今回の実習で学んだことをこれからの学びに活かしていきたいと思います。

(2017.9.13)

佐藤 亜純 さん
茨城大学 教育学部 養護教諭養成課程 3 年生
KKR水府病院での実習を終えて

この度の病院実習を通して,普段病院を訪れただけでは知り得ることができない医療現場での貴重な経験や看護師の方々の患者さまに対するケアを拝見する中で,改めて学校における養護教諭の役割について見つめ直すことができました。今回、多くのことを学びました。その中でも特に「情報が大切」というお話が心に残っています。そして,実習を通してより情報交換・共有の重要性を実感しました。申し送りやカンファレンスにおいて,看護師間はもちろん医師や理学療法士,作業療法士の方々など他職種間でも連携が図られ,患者さまについて密に情報交換が行われていました。学校現場においても,救急体制や学校全体で共通理解を図り児童生徒に的確に対応していくために,養護教諭が管理職や学級担任との連携,情報の交換,共有を行うことの重要性を改めて感じました。また,患者さまの症状や不安の訴えを傾聴し,バイタルサインのチェック,問診や視診での身体状況についての情報を得ることは,患者さま一人ひとりに合わせた適切な看護ケア,支援を行うために大切です。養護教諭として,子どもたちの訴えを丁寧に傾聴,受容し,連携に繋げる姿勢を学ぶことができました。情報を基に児童生徒の痛みや不安に寄り添い,適切な問診等を通しアセスメントし,エビデンスに基づいた救急処置,対応が行えるよう心がけていきたいです。

(2016.9.5)

井坂 麗 さん
茨城大学 教育学部 養護教諭養成課程 3 年生
水戸済生会総合病院での実習を終えて

水戸済生会総合病院で2週間の病院実習をさせていただきました。普段では見ることのできない病院の中の様子を見学させていただき、大変貴重な経験となりました。病棟では各病室の前にアルコール消毒が置いてあり、病室に入る前と後、必ず消毒をし、感染対策を行っていました。学校での感染対策とのレベルの違いを感じました。看護師は、常に患者さんの立場にたって気持ちに寄り添い、患者さんのニーズに応えるよう配慮をしていました。看護師の方々が患者さんのことを第一に考え、行動、処置を行う姿は、養護教諭とも共通することだと感じました。また、看護師をはじめ、他の医療関係者が患者さんの入院中の病態だけを考えるのではなく、退院後の再発防止のため患者さんやその家族に指導を行うことは、養護教諭が子供たちの将来のために保健指導を行うことと通ずると思いました。さらに、看護師、医師、臨床検査技師、薬剤師などが、より良い医療を提供しようと連携している様子を見学させていただいたことで、学校現場で児童生徒の健康、命を守っていくには、養護教諭だけではなく、管理職やその他の教職員、保護者との連携が必要不可欠だということを改めて感じました。近年、病気やアレルギーを持っている児童生徒が多くいます。そのような子供たちにどのようなケアができるのか、何に注意して接していくべきなのかを考えさせられる実習だったと思います。ご多忙の中、私たち実習生に優しく丁寧なご指導をしてくださり本当にありがとうござました。実習で学んだことをこれからの学びに生かしていきたいと思います。

(2016.9.8)

中森 未華 さん

茨城大学 教育学部 養護教諭養成課程 3 年生
全国学生交流会に参加して

 私は今回千葉大学で開催された全国養護教諭学生交流会に参加させていただきました。全国から同じ夢を目指す12大学もの学生が集まってテーマに沿って意見交換や、実習や採用試験などの情報交換を行うことができました。多様な意見を聞くことで新しい発見もたくさんあり、とても良い刺激となりました。12月には埼玉大学で関東の4大学の学生が集まって行われる関東学生交流会が開催されるため、そちらも参加しようと思っています。これからも多くの方と接し、自分の描く養護教諭像をより深めていきたいと思います。

(2014.11.11)


石塚 絵梨奈 さん

茨城大学 教育学部 養護教諭養成課程 3 年生
水戸済生会総合病院での実習を終えて

2週間の病院実習では看護師と養護教諭が担っている役割の共通点の多さに気づかされ、看護師さんの姿から、患者さんの立場に立って気持ちを理解することの重要性や、コミュニケーションの在り方について学ぶことができました。看護師さんは常に患者さんのことを第一に考え、一つひとつの処置を丁寧に行っており、養護教諭を目指す身として見習うべき姿であると感じました。患者さんの立場に立って気持ちを汲み取ろうとする看護師さんの姿と、話し終わった後の患者さんの穏やかな表情は特に印象的で、相手の気持ちを理解しようとする姿勢の大切さを実感しました。近年、保健室には心の問題を抱えて来室する児童生徒も増えてきており、児童生徒の気持ちになって理解することがさらに求められるようになってきていると思います。病院実習で看護師さんから学ばせていただいたことを学校現場で活かし、児童生徒の気持ちを理解できるよう、努めていきたいです。
 また、周産期センターでは赤ちゃんを抱かせていただくという貴重な経験もさせていただき、小さな体で頑張って生きようとしている姿を見て、命の大切さや温かさを改めて感じることができました。
 ご多忙の中、私たちに丁寧なご指導をしてくださった水戸済生会総合病院の皆様、本当にありがとうございました。

(2014.8.22)


小島 眸 さん

茨城大学 教育学部 養護教諭養成課程 3 年生
水府病院での実習を終えて
水府病院で2週間,病院実習をさせていただきました。普段見ることのできない病院の中の様子や仕事を見学・体験し,大変貴重な経験をさせていただいたことで,多くの学びを得ることができました。看護師の方々と患者さんとの関わりからは,看護師が患者さんの気持ちを受容・傾聴し,ニーズに応えることで,患者さんの表情が緩み,時には笑顔になる様子を拝見させていただいたこと,また私自身患者さんとお話させていただいたことから,相手の立場に立って気持ちを理解することや日々のコミュニケーションが信頼関係につながること学びました。看護師が自分がどんな状況にあっても患者さんを最優先に考え対応する姿は養護教諭として目の前にいる児童生徒を一番に考えることと通じ,見習うべき姿であると思いました。また,様々な疾病を抱える患者さんや検査・治療の様子からは,命の大切さや健康のすばらしさを感じ,学校教育の中で伝えていかなければならないと改めて考えました。さらに,医師,看護師,臨床検査技師などの病院で働く多職種の方々のお話を聞かせていただいたこと,またそれぞれが専門的知識を持って関わることで病気の治療が行われている様子を見学させていただいたことから,養護教諭として児童生徒の健康を守っていくためには他の教職員や保護者との連携が必要不可欠であると改めて感じました。実際に病院で実習して自身の知識不足,看護技術の未熟さを客観的に見直すことができました。実習で学んだこと感じたことをこれからの学びに生かし,研鑽を積んでいきたいと思います。

(2014.8.22)


山中 麻由実 さん

茨城大学 教育学部 養護教諭養成課程 3 年生
水戸済生会総合病院での実習を終えて

最初は不安と緊張ばかりだった病院実習も、終わってみればあっという間の充実した実習となりました。訴えをよく聞く力や見る力、痛みを読み取る力などを観察して学んだり、その対象となる人の身体的・精神的・社会的な背景を考慮した一人ひとりに合わせた看護の必要性を改めて感じることができました。養護教諭として児童生徒に支援していくうえでも共通して言えることであり、そのためには児童生徒一人ひとりをよく知り理解していくことが必要だと思いました。また、私自身や身近な人が入院した経験もあり非常に興味深いことばかりで、普段では見ることができない病院の舞台裏や職務の様子を見ることができ、自らの見方が変わったような、視野が広がったような気がします。
 今回の実習でも様々な人との出会いがありました。患者さんとコミュニケーションをとる機会もあり、人と接するということは難しさもありますが、楽しさやおもしろみがあり、奥深いものだと考えさせられます。医師や看護師の方々は、多忙の中でも私たち実習生に丁寧にご指導してくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。違った視点から養護教諭の役割などを見つめることができた今回の貴重な経験を、今後に生かしていけるよう努力していきたいです。

(2013.8.31)


山﨑 かおり さん
茨城大学 教育学部 養護教諭養成課程 3 年生
KKR水府病院での実習を終えて
2週間の病院実習では、医療現場や看護師の方々による看護ケアなど、普段学ぶことのできない貴重な経験をさせて頂き、大変勉強になりました。現場では、患者さん一人一人のニーズに合わせた迅速な処置や対応をする医師や看護師の方々の姿を多々拝見しましたが、これらは学校現場における養護教諭に必要な看護力として活かせるものであり、新たな看護知識・技術を習得することに繋がりました。ひとつの医療チームとして患者さんを対応していくことが重要であり、その背景には、医師や看護師の方々同士での「ほう(報告)・れん(連絡)・そう(相談)」をふまえた情報共有や、医療従事者の方々との連携、誰もがすぐに患者さんの元へ駆けつけることができる体制が見られ、患者さんを最優先に考えた支援をし、強い信頼関係を築いていくことの大切さを実感しました。今回の実習で学び得たことを活かして、学校を一つのチームとして教職員間の連携を図り、一人一人の子どものニーズに応じた健康面の支援をしていく中心的な存在となるような養護教諭を目指し、今後精進していきたいと思います。大変お忙しい中、私たち実習生にたくさんのご指導をして下さり、本当にありがとうございました。
(2013.8.22)

宮岡 仁美 さん
茨城大学 教育学部 養護教諭養成課程 3 年生
KKR水府病院での実習を終えて
この度KKR水府病院で2週間の実習をさせていただきました。この実習の中で、医療の現場や、看護師の方々が行う専門的な看護を見せていただき、養護教諭としてどのような手当ができるのか、養護教諭はどのようにあるべきかなど、多くの事を考える事ができました。看護師の方々の、常に患者さんを第一に考えた気配り、どんな時にも温かい笑顔で親身に接する姿勢や、医療従事者の方々との連携を大切にし、チームとして患者さんに関わっていく姿を見て、それが看護の基盤となっているのだと感じました。また、目の前の患者さんの訴えや様子などと合わせて、疾患や症状、測定•検査の数値などの知識を幅広く持ち、総合的に捉えることの重要性を強く感じました。今回の実習で学んだ事、感じた事から、ひとりひとりに合わせた支援のできる養護教諭を目指し、励んでいきたいと思います。お忙しい中、温かく私達実習生を受け入れ、指導してくださった水府病院の皆様、サポートしてくださった先生方、院生の先輩方、ありがとうございました。
(2012.9.4)

大島 佳奈 さん
茨城大学 教育学部 養護教諭養成課程 3 年生
水戸済生会総合病院実習で学んだこと
 病院での実習は普段の授業では学ぶことができない貴重な経験がたくさんあり、また色々なことを考えさせられた二週間でした。特に、患者さんへの問診や処置などの仕方を見せていただきコミュニケーションの大切さを再確認しました。コミュニケーションを取ることで、患者さんの不安が軽減されたり信頼へと繋がっていくと感じ、それは学校現場においても言えることだと思いました。そして命についてでは、今まで健康に成長することができたのは当たり前ではなく家族や友人等たくさんの方々に囲まれ支えられ生きて来れたからで、それは素晴らしいことなんだと改めて感じました。ただ命は大切だというのは簡単ですが子どもたち自身がきちんと命と向き合いその大切さを考えられるように、難しいとは思いますが養護教諭として指導していきたいです。
(2012.9.4)

伊藤 美里 さん
茨城大学 教育学部 養護教諭養成課程 3 年生
KKR水府病院での実習を終えて
 病院実習では、通常経験できないことを経験させて頂き、大変勉強になりました。新しく知ることが多く、自分の見てきたものだけが病院の実態ではないのだと改めて気付かされました。病院実習で学んだことに、知識と経験は相互に求められるものだということが挙げられます。経験を積まなければレベルアップはできませんが、その経験・活動のためには知識がなくてはなりません。知識の裏づけがあってこそ、充実した経験を積むことができます。しかし、知識は持っていても活用できなければ、意味がありません。病院実習では知識と経験の両方の必要性を学び、自分の実習生活に還元させることができました。また、看護師さんは医師とは異なり、治療の面だけではなく、生活面での支援までも行うところを拝見し、養護教諭との共通点を学びました。看護師さんをはじめとするさまざまな職種の方々に多くを学ばせて頂きました。養護教諭として今後生かしていけるよう精進したいと思います。
(2011.9.9)

笠原 夕莉 さん
茨城大学 教育学部 養護教諭養成課程 3 年生
水戸済生会総合病院での実習から
 私は、周産期センターで出産に立ち会うという貴重な経験をさせていただきました。産まれてくるまでの時間がとても長く感じ、やっと赤ちゃんが産まれたときには胸がいっぱいになりました。赤ちゃんが小さな体で精一杯生きている姿を見て、命の大切さを改めて感じることができました。また、ご家族がお見舞いに来たときのお母さんの安心したような、嬉しそうな表情から、家族のきずなを感じました。この実習を通して感じた命の大切さや家族のきずなを、私は、将来、養護教諭として子どもたちに伝えたいと思います。そして、患者さんを第一に考えどのような患者さんにでも受容する看護師さんのように、子どもを第一に考えどのような訴えにも応えることができるように学びを深めていきたいと思います。水戸済生会総合病院の方、大変ありがとうございました。
(2011.8.31)

青木 美沙紀 さん
茨城大学 教育学部 養護教諭養成課程 第 33 回 卒業生
卒業を迎えて
 ~「成功しよう」とするより、「夢をかなえよう」とするほうが楽しい(斎藤茂太氏の言葉より)~
「卒業してもう1カ月か!元気にやってる?」つい先日、大学時代の友人と電話でそんな話をしました。私たち33回生が茨城大学を卒業して早1ヶ月が経ったのです。今年は1000年に1度と言われる規模の大震災の中での卒業であったため、別れを惜しむ間もなく、バタバタと卒業の時を迎えました。「絶対に、またみんなで集まろう!」と交わした約束を実現するため、今年の夏に同窓会ができるよう今、計画しているところです。友人の多くは水戸を離れ、それぞれの場所で仕事に勉強に頑張っていると聞いています。初任からへき地の小中学校に勤めている人、1000人規模の学校で複数配置で勤めている人、片道電車で1時間かけて通勤している人、東北地方からの非難児童を受け入れている人、震災の影響で給食が再開できない学校に勤務する人。みんな様々です。養護教諭は1人職である場合が多いです。1人職だからこそ出てくる悩み、新採だからこそ出てくる不安、そうした気持ちを共有し合える仲間を大学で得られたことは、私にとって一生の宝であると感じています。
 私はこの4月から茨城県内の小学校に養護教諭として勤務しています。全校児童280人弱の学校です。教師としても、養護教諭としても、社会人としても1年生ですので、同僚の先生方や子どもたちから学び、助けられながら過ごしています。
教育現場では、毎日、本当にいろいろな出来事があります。けがの手当てや病気の子どもへの対応、健康相談活動、環境衛生、健康診断をはじめとした学校行事、委員会活動。事務的な仕事も多く、養護教諭としての仕事以外にも校務分掌で様々な仕事をします。大学4年間で学んだことが、ギュッと濃縮され、毎日の生活で突然やってくるような感じです。もちろん、机上での勉強や実習、ボランティアでは学べなかったこと、予想外の出来事もあります。
今、自分が働くようになって思うのは、『学生だからこそ、夢は大きく!理想は高く!』ということです。最近では、就職難が続き、現実志向の学生が多くなったように感じます。確かに、現実を見ることは大切です。即戦力となれるよう、現場を知り、努力する必要もあります。しかし、現実は社会に出ればいつでも見れます。学生だからこそできるのは「夢を思い描き、理想を語ること」ではないでしょうか?教師はアイディア勝負の「創造的」な職業であると思います。自分はどんなことがしたいのか?どんな人間になりたいのか?どんな教師になりたいのか?どんな保健室をつくりたいのか?何でも、良いと思います。自分の中で理想像を思い描いてみてください。そして、その理想を現実にするんだ!という強い意志をもってください。そうすれば、現実を前にしても、しっかりと前を向いて頑張れると思います。
私もまだ、夢の途中です。理想を現実に変えることに日々、苦戦しています。でも毎日充実しています。1歩ずつ1歩ずつ、理想の自分に近づくために学び続ける今日この頃です。

髙橋 郁代 さん
茨城大学 教育学部 養護教諭養成課程 3 年生
病院実習を経験して
 私は、KKR水府病院での実習の中で多くの看護師の姿から看護師の職務や患者との関わり方を学び、食事介助や清拭などの体験を通して多くの患者さんと関わることができました。養護教諭と看護師の相違点はたくさんありますが、看護師が行うバイタルチェックや患者さんの精神面へのケア、子どもの発育発達段階に合わせた支援など、養護教諭との共通点もいくつかあることに気付きました。
また、病院の患者さんは、学校とは異なり年齢層や健康状態が幅広く、患者さん一人ひとりに合わせた支援の大切さを学びました。これは、養護教諭として児童生徒に支援していく際にも言えることであり、そのためには、まず児童生徒一人ひとりをしっかりと理解する必要があると感じました。
普段とは違う視点から養護教諭という立場をみることができ、養護教諭の専門性の大切さを改めて感じることができました。今回の学びを今後の学習に活かしていきたいと思います。
(2010.9.2)

中岡 里香 さん
茨城大学 教育学部 養護教諭養成課程 3 年生
水戸済生会総合病院での実習を終えて
 私は,水戸済生会総合病院の様々な種類の病棟や外来にて実習,見学させて頂きました。この実習を通して私は,主に以下の2点について学びました。まず,疾病理解です。大学では臨床医学概論や内科系医学等の講義により,疾病に関しては一通り勉強します。その上で,実際に患者さんの様子を見学することにより,疾病の特徴や症状をより具体的に把握でき,その疾病に対してどのような看護・養護をする必要があるのかといった一歩踏み込んだ学びが得られました。次に,子どもの能力です。病院では,保護者が同伴して診察を受けられ,保護者が子どもの状態を医師に伝えられますが,学校ではそういうわけにはいきません。病院での問診を見学し,子どもが自分の口から状態・要望を他人に伝えられるような,コミュニケーションスキルの育成の必要性を感じました。上記の内容以外にも,血圧測定の技術や感染予防対策等の様々なことを吸収できました。大学では出来ない体験からの学びを,これからの学習や活動にも活かしていきたいと思います。
(2010.8.27)

宮岡 仁美 さん
茨城大学 教育学部 養護教諭養成課程 2 年生
アメリカ生活を経験して
 私は昨年、入学してすぐの 4 月下旬から約 1 年間大学を休学し、父の仕事の赴任に同行し、アメリカに行っていました。学校に通ったり、ボランティアに参加したり、日本語補習校の見学をしたり、また様々な国の人々と関わったりと、貴重な体験をする事ができました。養護教諭と留学は関係ないように思われますが、この体験は私に大きな刺激と影響を与えてくれました。一見関わりのないようなことの中に、大切なものが隠れている事もあると思います。今年度からは復学し、現在は本課程で毎日楽しく、自分なりに充実した生活を送っています。大学では、学内にも学外にも、今しかできないことがたくさんあると思います。自分が何をしたいか、何をすべきかをよく考え、広く周りを見渡し、積極的に手を伸ばして自分を深めていきたいです。
(2010.8.11)